栃木県民の歯及び口腔の健康づくり推進条例
平成22年12月14日の定例県議会で、歯科保健に特化した「栃木県民の歯及び口腔の健康づくり推進条例」案が全会一致で可決されました。
栃木県民の歯及び口腔の健康づくり推進条例(栃木県のホームページへ)
「平成19年度人口動態統計特殊報告」の都道府県別の脳血管疾患、虚血性心疾患の死亡率によりますと、栃木県は脳血管疾患では男性がワースト3、その他の項目ではすべてワースト1でした。
都道府県別年齢調整死亡率(人口10万対) ワースト5位まで抜粋 | ||||
脳血管疾患 | 虚血性心疾患 | |||
順位 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 |
1 | 青森(84,0) | 栃木(46,4) | 栃木(60,2) | 栃木(27,3) |
2 | 岩手(81,4) | 青森(45,3) | 埼玉(57,5) | 埼玉(27,1) |
3 | 栃木(79,3) | 岩手(44,7) | 大阪(56,0) | 大阪(25,7) |
4 | 秋田(76,3) | 茨城(44,6) | 青森(53,8) | 東京(22,6) |
5 | 福島(73,7) | 群馬(43,3) | 和歌山(53,4) | 茨城(22,2) |
全国 | (61,9) | (36,1) | (42,2) | (18,6) |
(表1) | 平成19年度人口動態統計特殊報告 より |
歯や口腔の健康(とくに歯周病予防)が脳血管疾患、虚血性心疾患、糖尿病などの生活習慣病の予防に大きく関係することから、定期的な歯科検診によって歯や口腔の健康の維持し、このような状況を改善できるものと思われます。
また栃木県内の12歳児の、1人あたりの平均むし歯数につきましては、長年にわたり全国平均を上回っており改善の傾向が見られません(表2)。むし歯は子どもの成長、発育に大きな影響を及ぼしますので、早急な対策が必要でした。
条例制定により、県民の皆様が各ライフステージに応じて良質かつ適切な歯科保健医療サービスを受け、毎日の生きがいや生活の質(QOL)を大きく向上させることができると確信しています。なお本条例は平成23年4月1日に施行されました。