「部活動と歯の健康」

塩谷町立塩谷中学校三年 若井田 愛凜

 皆さんは重い荷物を持ったり、持ち上げたりしようとする時やスポーツ活動中に「歯を食いしばる」という動作をしたことがありますか。
 私はバレー部に所属しています。私はスパイカーなのでセッターにトスされたボールを相手コートに返さなければなりません。その時、「絶対に返さなければいけない」というプレッシャーがある中私は、毎回と言っていいほど無意識に歯を食いしばっています。私はどれくらいの日本人が頑張るときなどで歯を食いしばっているのか調べることにしました。すると割合は約六割でした。力を振りしぼる時に歯にかかる力は何と体重の二倍くらいと聞きました。あんなに小さな歯に大きな力がかかって自然と力が出る仕組みについて知り、私は「人の体は本当によく出来ているな」と感心してしまいました。ところが、お年寄りになって歯が失われてしまうと、歯をしっかり噛み締めることも難しくなってしまいます。その結果、力を振りしぼるどころか歩くことさえもおぼつかなくなってしまうことがあるそうです。しかし、しっかりと調整した入れ歯を使うことで再び体の動きが良くなり、元気に活動できるようになるということでした。私は歯の役割として物をかみくだくだけでなく、人の体の動きを支える大切な役割があることを知り、ますます自分の歯を大切にしなくてはいけないと思いました。
 先日、私の学校では校医の先生がいらして歯科検診がありました。私は少し心配していたのですが、結果は虫歯も歯石も無く綺麗な状態でした。私は改めて自分の歯を観察してみることにしました。上下の歯とも前歯から奥歯までしっかり生えています。歯ならびも問題なく、歯を支えている歯肉も問題なく引き締まっています。これまで当たり前にしか思っていなかった自分の歯がかけがえのない宝物に思えてきました。この歯のお陰で今まで御飯を食べる時や頑張る時などに、ずっと働いている自分の歯は必要不可欠な存在だと思いました。
 このようなことから私は今まで以上に自分の歯とていねいに付き合っていこうと思いました。そのためには歯を磨くことを習慣づけ、今まで以上に丁寧に磨きたいです。
 最後に私のバレー部としての大きなしめくくりとなる夏の総体にむけてあとひと踏ん張りのところまできました。皆と作戦を考え、これまで頑張ってきた全てをぶつけて、試合にのぞみたいと思います。そして、今まで支えてくれてきた皆と、これまでずっと頑張ってきた自分の歯を含む体にも感謝して、一層頑張りたいと思います。

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