[子ども編] 子どもの頃からのお口の健康づくりは生涯にわたる全身の健康へのパスポート!
最近、子どもにも歯周病が増えているようですね。大人になって特に歯周病が全身の健康に悪影響を与えて脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなると言われていますが、子どもの頃からの歯周病の予防が必要でしょうか。
 歯周病(歯周病は歯肉炎と歯周炎に分類)は大人だけがかかる病気ではありません。平成17年の歯科疾患実態調査によると、10~14歳の子どもの2人に1人に出血や歯石の沈着などがあり歯周病が見られます。5~9歳の子どもでも、4割弱に歯周病が見られます。小・中学生以下ではほとんどが歯ぐきの炎症にとどまった歯肉炎であり、歯を支えている歯槽骨の破壊が見られる歯周炎まで進行していることは非常に少ないのが現状です。しかし、子どもの歯肉炎は、永久歯に生え替わったときに、将来歯周炎に移行することが考えられますので、予防をこの時期にしっかりしておくことが大切です。子どもの頃から咬みごたえのある食べ物を食べるよう心がけ、食後の歯みがきの習慣をしっかりと身につけるとともに、かかりつけ歯科医を決め、定期的に歯科検診や指導を受けることが最も重要な予防法です。
 栃木県では、お口の健康づくりが、特に歯周病の発症が起因の一つとされる死亡率で栃木県が全国ワーストレベルである脳卒中や急性心筋梗塞、そして糖尿病などの生活習慣病予防の面でも大変重要であることから、お口の健康づくりを推進し、県民の皆さまの生涯にわたる健康の保持増進に寄与する目的から「栃木県民の歯及び口腔の健康づくり推進条例」が制定されました。この条例の下、栃木県歯科医師会としては、関係団体と連携の上、県民が生涯を通して歯科検診等の医療サービスが受けられますよう努めたいと考えています。
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