よい歯のとちぎ「歯科検診」

 新年度が始まって保育園や幼稚園、小学校進級と、お子様を取り巻く環境が大きく変わったご家庭も多いと思います。これを機会に今一度、お子様のお口の健康について考えてみましょう。

 お子さんは学校で「歯科検診」がありますが、あくまで健診はチェックにすぎません。日頃の手入れはご家庭でしっかりと行う必要があります。特に小学生の時期は乳歯から永久歯に生え変わる大切な時期でもありますから、充分にこの点への理解が必要です。

 実は乳歯(子どもの歯)は永久歯(大人の歯)案内役なんです。案内役ですから乳歯が虫歯になって失われると、次に生える永久歯は目標を失って正しい位置に生えてくることができなくなってしまいます。生え変わるからリセットされる、というわけではないんですね。

 永久歯が正しい位置に生えないと子どもの成長に大きな影響が出てしまいます。たとえば

  1. 歯並びが悪くなる。
  2. 正しく食べ物を噛むことができないので、あごや脳への刺激が不完全になり、発達が阻害される。
  3. 食べカスが残りやすく、虫歯や歯肉炎になりやすい。
  4. 息が漏れて正しい発音をすることができない。

 などのことがあります。

 5~6歳から12~13歳までは乳歯と永久歯が混在していますから、ある程度の期間はご家族が歯磨きを手伝うことが大切です。子どもが自分で充分に歯磨きをできる年齢は8~9歳頃といわれますから、この頃まではご家族がお手伝いしたり点検をする必要があるといえます。

 子どもの歯が生えた直後こそ保護者が丁寧に注意しますが、子どもが1人で歯磨きし始めると、どうしても雑になってしまいがちです。このチャンスにもう一度、家庭でのケアの見直しが必要かもしれませんね。

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