とちぎテレビ「食育について」

 正しい食生活は健康の源であり、そのための栄養バランスや食品安全についての知識を持つことは大変重要なことです。残念ながら近年、成人(20歳)以上の人では、3分の1もの人が小学校・中学校・高校の頃から朝ごはんを食べないということなど、どの世代においても食生活の乱れが見られます。
 このような現状について、国民一人ひとりが食に関する知識と、判断力を持てるように取り組む「食育」が提唱され、平成17年には食育基本法にも定められています。
 食べ物は健康の源であり、食べ物の体内への入り口がお口ということから歯科の分野の保健や医療が重要になってきているわけです。
 食物本来の味を味わうためにはしっかり噛むことが大切です。
 噛む8大効果として「ひみこの歯がいーぜ」という語呂合わせがあります。

「公益財団法人 8020推進財団より」

 「ひ」まん(肥満)の予防。

 「み」かく(味覚)の発達の促進。

 「こ」とば(言葉)の発音がはっきりする。

 「の」う(脳)の働きを活発にする。

 「歯」の病気を防いで口臭を少なくする

 「が」んの予防。

 「い」ちょう(胃腸)の働きを活発にする。

 「ぜ」んしん(全身)の体力向上。

 食べることは生きることの視点から、乳幼児期、学童・思春期、成人期、高齢期の各ライフステージに合わせて食のいとなみを取り組んで行くべきものです。特に、歯・口の健康は、食育の基礎であり、その上で五感を使って良く噛み味わい、おいしい食事や楽しい会話をして生活の質(QOL)の向上につなげていただければと思います。
 「食育」についての相談には、かかりつけの歯科医に相談されるのもいいかもしれません。豊かな食生活で健康を維持しましょう。

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